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今回はリサーチャーが日本に一時帰国中だったため、発行が出遅れてしまいました<m(__)m>
7月から9月初めまでの経済指標は・・
・進む円安 1ドル=142円後半
・米国失業率 7月 3.5%
・米国CPI(消費者物価指数) 8.5%
・米国10年国債 3.336
(9/6/2022 調べ)
いわゆるインフレ加速は鈍化していますが、住宅ローン金利が今日の米国平均
30年固定金利 約6%
とローンを組んで購入する一般家庭にはハードルが高い、と思われても仕方がない環境です。
それをふまえて、カリフォルニア州不動産協会から発表された、2022年7月のマーケット情報についてお伝えします!
7月のマーケットの特徴は・・
1. リスティングの数増加が加速=売り急ぐセラー増継続?
2.販売在庫増 Unsold Inventory 6月2.5か月 ⇒ 3.2か月へ
3. 値引きされた件数 先月35.5% 今月41.5%へ
4. 30年住宅ローン金利 6%前後
5. 販売価格中央値は昨年比 2.8%up
という状況でした。
一番の注目は、販売在庫と値引きされた件数の増加です。
コロナ前のレベルに!Back to NORMAL!
そして、7月に販売開始された物件数(New Listing)は
2022年7月 23,324件
2019年同時期は 28,379件
昨年比約5,000件増
着々と増えて販売在庫不足が解消されています。
それでは、詳しくみていきましょう。
販売価格中央値 昨年比2.8%上昇 $833,910 前月比-3.5%
販売戸数は先月よりさらに減少し、30万戸を切りました。
295,460戸 前年比 -31.1%
過去の推移をみても、コロナ前の冬のマーケット水準になっています。
販売戸数は減ってきていますが、販売開始物件は増加しています。
売れ残りが積みあがっている、ということになりますね。
成約までの日数
約11日!→14日へ
オープンハウス後、または販売開始後にすぐに複数オファーが入り、成約となる傾向はおさまっているので”購入プランのあるバイヤー”にとっては、余裕のある物件選びができています。
先月でもお伝えしましたが、早く売れる物件と売れ残る物件の差がこれからも顕著になり、
販売在庫増に従って成約までの日数は延びていくでしょう。
販売在庫の期間は3.2か月
コロナ前の冬のマーケットレベル!コロナ前のリスティング数よりはまだ少ないですが、引き続き平時レベルへ増加していくでしょう。
販売希望価格に対する成約価格の割合 100.0%
販売価格でほぼ成約です。価格面で考えると、「フルプライス=満額」なので、セラーとバイヤーの意向はマッチしたバランスのとれた市場とも言えます。
しかし注目すべき点は、リスティングの価格から値引きされている件数が増えていることです。
値引きされた件数 先月28.1% 今月35.5%
値引き率 約5%
まだマーケットクラッシュというほど値引きはされてませんが、よりバイヤーマーケットへとシフトしているともいえます。
これまでお伝えしておりましたが、価格高騰の傾向は”リスティングの戸数が少なく、バイヤーが集中しすぎ”であることが原因でした。
しかし4月より、リスティングの数が販売戸数を超えていますので、この状況は解消されています。
値引き率はまだ低いですが、結果として、
マーケット全体でみると、価格販売開始価格の下落がみられている
と考えられます
総合的にバイヤーにとってより有利なマーケットになりつつあります。
特に、頭金の少ないバイヤーは、ホットマーケット中はオファーでけられてしまいがちですが、
マルチプルオファーが少ない時なので購入できるチャンスです!
目安として、先月目安でお伝えした2.5か月を達成した今
販売在庫の期間 3.2か月より増加するか
Days on Marketが
20daysに近づいていくかどうか、
そして、価格の値下げ率が10%に近づいていくか
この数字の域を超えてリセッションになる場合も想定しながら、購入計画をたてていきましょう。
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