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Silicon Valley BankやSignature Bankの破綻のニュースが、景気後退の不安に反応せざるを得ないような状況です。
例えば、このようなニュースサイトです。
シリコンバレーバンク、SNS時代の「取り付け騒ぎ」の舞台裏
【ニュース抜粋】
理由としてまず挙げられるのが、SVB固有の問題への懸念だ。SVBは総資産約2120億ドルのうち、半分以上の約1200億ドルを債券投資に充てていた。長期の国債やMBS(住宅ローン担保証券)を中心としたポートフォリオだ。債券は金利上昇局面では、価格が下落するため含み損が出る構図になる。こうした資産運用のリスクが顕在化し、資金流出が加速した。
MBS =Mortgage Backed Security 住宅ローン担保証券
が含まれるポートフォリオが一因と解説されています。
普段経済とはあまりかかわりのない方には聞きなれない言葉ですよね。
では、このMBSとは具体的には何でしょう?
日本銀行によると、
資産担保証券の一種で、複数の住宅ロー ン債権を元利金払いの担保にして発行される証券
と説明しています。
つまり・・
Aさんが、住宅を購入するために300,000ドルの住宅ローンをB銀行で組みました。
B銀行はその$300,000の住宅ローンを、元金も金利も今後金融機関(または債券保持者)に返済されます、ということを債券保持者が担保して債券化するのです。これがMBSです。
B銀行は債券市場に転売します。その市場に出た債権を投資家や銀行が買うのです。
なぜ転売するかというと、支払われる元金と金利の債券を転売することにより、利益が得られるからなのです。
通常はこの債券は、短期で売ってリスクを避けていきますが、SVBは預金で800億ドル以上の住宅ローン担保証券(MBS)を購入し、満期保有(HTM)ポートフォリオとしました。平均利回りは1.56%でした。
コロナパンデミック中から、住宅ローン金利は2%後半から3%台と、大変低かったためです。
以下の図は弊社クライアント様向けに提供している、米国住宅ローンの仕組みをわかりやすく示したものです。
米国の中央銀行が、金利を据え置いた後、インフレの高まりを抑えるために2022年には9回も金利を上げ続けたため、これらのMBSの価値は下落しました。
投資家がFRBから4~5%の利回りの高い長期債(住宅ローンも金利が上昇していたので、利回りも高くなっていました。)を買うことができたためです。
利回りが高い債券を買いたいのは当たり前
ですよね、
SVBが保有していたMBSは、利回りが1.58%低いものでした。それを売却しようとすると、価値を下落させて売却するしかなかったのです。
利回りが一定の水準を超えると、安全性の高さから株式よりも魅力的な存在となりますが、金利と利回りの上昇により、銀行が保有する債券の価値は低下したのです。
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