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【調整局面に入ったハウジングバブル?カリフォルニア不動産マーケット 2021年8月】
更新日:2021年9月23日
いつも当サイトにお越しくださり誠にありがとうございます。
2021年8月のカリフォルニア不動産マーケット情報が更新されました。
販売価格中央値 昨年比17.1%上昇
ハウジングバブルといわれている2021年のマーケット。
7月の傾向とは少し異なっているのが興味深いです。
▼こちら▼
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【7月の傾向】
傾向1- 販売価格中央値 前月比 -1.0%減
傾向2- 販売戸数 428,980戸 前年比-2.0%減
コロナ前 2019.7 411,630戸
そして、傾向3
7月の仮契約(=8月の販売戸数への影響)も減少傾向であるということです。
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【8月の傾向】
傾向1- 販売価格中央値は再び上昇 - 高額物件が好調のため引きあがっている?
傾向2- 販売戸数 414,860戸 前年比10.9%減 前月比3.3%減
コロナ前 2019.7 411,630戸 ▶▶▶▶ コロナ前レベルとほぼ同じ
傾向3- 8月の仮契約(=9月の販売戸数への影響)も減少傾向
傾向4- 郊外のマーケットの冷え込み?
【傾向1- 販売価格中央値は再び上昇 - 高額物件が好調のため引きあがっている?】
価格帯ごとにみていくと、750K以上の高額物件が引き続き好調です。この高額な価格帯が販売価格中央値を上昇させているといえます。

【傾向2- 販売戸数 414,860戸 前年比10.9%減 前月比3.3%減
コロナ前レベルとほぼ同じ】
この14か月で、初めてに二桁の下落です。水準としてはコロナ前と同じレベとなっています。


また、販売価格中央値は、戸建て、コンドミニアムともに、調整局面に入っていると思われます。

【傾向3- 8月の仮契約(=9月の販売戸数への影響)も減少傾向】
Pending Sales=仮契約戸数は引き続き減少傾向です。9月の販売戸数へ影響がでると思われます。

【傾向4- 郊外のマーケットの冷え込み?】
カリフォルニア州は大変広いですので、LA経済圏、サンフランシスコ郊外の販売価格中央値、販売戸数、ともに減少しています。
小さな町や郊外での購買層はほぼ一巡したのでは、と思われます。

9月からのマーケットの注目点は・・・
1.リスティングが増加するか
2.販売在庫が"2か月"から増加するか
です。
本日、米連邦準備理事会(FRB)の議事録が発表されました。
連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和の縮小)着手が「近く」正当化される公算が大きいとの見解を示した。
▼こちら▼
https://jp.reuters.com/article/instant-view-fomc-idJPKBN2GI248
このことが意味するのは、簡単にいうと・・
金利が来年にかけて、少しずつ上昇する可能性がある、ということです。
現在、約3%前後を推移していますが、約3.5%へ上昇する可能性を頭に入れておきましょう。
昨年からの不動産マーケットは低金利も購買意欲を高めていましたので、
金利が高くなることによって買い控え傾向が出てしまう可能性もあります。
ハウジングバブル後、経済的な影響を受けていないバイヤーにとっては、「買い時到来!」です。
しかし、それ以上に供給過多による在庫増と買い控え傾向がつづくと、必然的にマーケットの冷え込みが考えられます。
今の過熱気味のマーケットから2-30%下落したとして、2020-2021にかけて価格上昇分が下落すると考えられます。
コロナ前レベル=約1年前の価格レベル
例:コロナ前 $500,000 ▶▶▶▶ 2021年 30%上昇 $650,000 ▶▶▶▶ 2022年~2023年 $500,000
米国不動産は、上がったり下がったりを繰り返していますので、「5年以上の長期保有」がベストです。たとえハウジングバブルに購入したとしても、焦らないことが大切です!
さて、