全米リアルター協会(NAR)から6月29日に発表された
5月の中古住宅販売仮契約指数は、
前月比44.3%上昇の99.6
でした。前年比は5.1%ダウンで、昨年レベルに近づいている、という状況です。
ここで、あれ?と思われる方もいるかと思います。この仮契約は「Pending」または「Active Under Contract」という、バイヤーがセラーに「購入オファー」を申し込み、成約している状態です。
「販売仮契約」=売買にかかわる手続き完了ではありません。
契約手続き中、といった方がわかりやすいでしょうか?
ロイターによると、「統計を開始した2001年以来の大幅な伸びを記録した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により経済が全般的に大打撃を受けた後、住宅市場が持ち直し始めていることを示唆した。市場予想は18.9%上昇だった。」
とのことです。
ロイターの日本語記事はこちら↓
地域別にみてみますと、
南部 43.3%↑ テキサス州 ジョージア州など
西部 56.2%↑ カリフォルニア州 オレゴン州など
北東部 44.4%↑ ニューヨーク州 マサチューセッツ州など
中西部 37.2%↑ イリノイ州 インディアナ州など
市場予想よりも高い数値で、コロナの感染拡大前の2月に付けた111.4は下回っているようですが、購買意欲は高まっているのは間違いないと思われます。
一番大きな要因としては、雇用が回復傾向にあることと
住宅ローン金利が低金利
ということでしょう。
「中古住宅販売仮契約は1─2カ月後に販売取引が成立」しますので、
来月発表 6月の米中古住宅販売件数の数値に注目です。
全米リアルター協会の発表はこちら↓
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